よくある話だが「初手をマリガンするか否か」というものが存在する

これは一つだけの作業(結構面倒なんだけど)をするとデッキ構築段階である程度まとめることができる。

まず基準点を決める。
デッキをとりあえずカットして
7枚*6/6枚*3
にわける。

まぁ大体なのだが、これは手札(仮)だと思ってよい。

そしてそれら分けた束に対して「先手の場合/後手の場合」での点数をつける。

パーフェクトだから100点とか、〇〇がたりないから80点、事故0点とか、何でもよい。
またこの後の手順を簡単にしたいのならば10点刻みとかにしたほうが良い。5点刻みくらいがベスト。

可能であれば 6枚*5/5枚*6 でも同じ事をする。
マリガン&ダブルマリガンの基準を求められるが、まずはお試しにやらなくても良い。ただやったほうが絶対に良い。

この手順を何回かして、手番/枚数毎の出した点数の平均値をとる。

その平均値が「自分のデッキに対してのマリガン基準」の判断のためと材料となる。

これはよくあるのが7枚をわけて~とやるのだが、そうすると7枚の手札と6枚の手札を比較する機会というのがあまりないため、このように枚数を混ぜてやるほうが点数をつけやすいのである。

しかしこの作業によって何が生まれるかというと、確固たる基準が生まれる。
いっつもしょーもない記事しか書いていないじんしんさんの記事をここまで読んでいるということは少なくとも
「うーんなんとなくだけどマリガンしたほうがいい気がする」とか「これはイケそうだからキープ」とかで手札をキープしている記憶があるのではないか。

特にコレに関してはフェアデッキを使う場合に多い。
コンボはパーツが足りないからダメ。とか片割れ+土地+ドローだからOK。とか両方ある完璧キープとか非常にわかりやすいためである。

上記の算出をすることにより

①デッキパワーを理解できる
予想点よりも、低い場合は何かしらの原因がある。
1つは「自分の判定が厳しすぎる」といった点
もう1つは「デッキの構成が想定より悪い」といった点があげられる。
どちらにせよここでの重要な点は
「作り上げたデッキの平均点・中央点を理解した」という点であり、それによりキープ基準を点数としてはっきりと判断できるといった点は大きい。

また7~5枚の基準が明確に分かれることと、先手と後手であまりに平均値に差がある場合は先手後手でそれだけ勝率が変わることを意味する。


②判断の明確化
手札(仮)に点数をつける作業によって、自分自身で何かしらの理由をもって手札の質を数値化することができたと思われる。
通常時のキープとマリガン後のキープでの点数を比較することで、マリガンをした際にその手は悪くなる確率のほうが高いのか、低いのかを冷静に判断できる。

例えば平均点が 7枚:80点、6枚:70点、5枚:50点である場合には
7枚の場合は70点未満ならばマリガン
6枚の場合は50点未満ならばマリガン
といった判断がつけれる。多種多様な手札(仮)をみてきただろうことにより、点数判断については明確になっているだろう。

多いミスは手札が72点なのか68点なのか、という細かい判断になるのだろうが、ぶっちゃけそんな細かい点数を自分がつけていたのかどうかを判定して、手札はもう5点単位で判断したほうが当面は良い。うまくなればなるほど陥りやすい場所なのだが、たいていは迷走しているはずなので初心に戻ろう。

ただ「何となく悪いかな」とマリガンをして「初手をキープしておけばよかった」というしょうもない後悔になるミスもなくすことができる。あくまで「初手が悪くマリガンしたが、さらに運が悪くダブルマリガンをした」とか「自分のキープ基準が悪いのか今日はマリガンが多かった」ということからもう1度作業を行って、あくまで「今日はやっぱり運が悪かった」「基準の付け方が実戦を通してみた結果異なっていることが分かった」といった結論に至れることは成長になる。
後者を感じたら、ぜひもう1度調整をするなり、そのままでももう1度作業をやってみることをお勧めする。最初にやったときとは全然違う判定になるだろう。ただ、その時にありがちなのは「あのデッキタイプに対して弱いから-10点」(トラウマ)とかいう基準はやめておいたほうが良い。あくまでも「コンボに対しての不安があるので5点くらいさげようかな」とかそれくらいにするほうがよい。

ここまでやれば十分だがこれがどのような派生に繋がるかというと。

・相手がわかっている場合のキープ(勝ち上がり後のトーナメントなど)
・想定メタへのサイドボード後のキープ(これはサイドボード入れ替え後に行う)

といった判断の練習にもなるし、サイドボードについては過不足の基準にもなる。

どうしても想定しているメタに対しての点数が低い場合は、サイドボードに割いている枚数が足りていないといったこと。
この場合はサイド後の平均点が十分以上に高くなっているデッキへのサイドボードを減らしたりすることもできるし、メインボードを見直して相性の改善を図ることが可能になる。
超メタ外(当たったら死ぬ)といった相手に対して1,2枚割いて他への相性を落とすくらいならば、潔くあきらめて他に使ったほうが良いといったことも考えられるようになる。どうやっても20点で引いたら80点(ただし2枚)とかどうやっても勝てる目のほうが低いので、正直超メタ外ならあきらめたほうが良い。その2枚のスロットのせいで他への耐性をどれくらい上げられるかを計算してみると良い。

また上で出た「コンボに対して弱かった」という初手があるということは、もしかしたらメインボードではコンボに対して不十分といった点からサイドボードの採用枚数への変更に気が付ける点もあるのである。

地元メタとかがあるのならばガンガンデッキを変えていくことをお勧めするが、このような手順を踏まないで変えようとすると、慣れていたりする上級者は平気なのだろうが、自分を含むあまりうまくないプレイヤーはどこかで見落としたり、デッキ自体の歪みに気が付かない場合があるため、この手順は結構オススメである。

暇があって一人回しする時間とかに、1回はこんなことをやってみてはどうでしょう。



ところで仕事中の上に熱が全然さがらない上に明日は病院に呼び出しを食らった。
予想外の結核!肺が破れました。申し訳ありません。とかでないことを祈る。



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